皆さん、こんにちはー!シアです☆
今回はWordPressに必要な、PHPとデータベースをインストールしていきます。
目次
1. その前に、パッケージをアップデートしよう
その前に、「yum update」コマンドで、インストール済みのパッケージを最新版にアップデートしましょう。
yum update
途中で、アップデート可能なパッケージをアップデートするかどうかを尋ねられますので、アップデートする時は「y」と入力し、Enterキーを押します。
# 中略
Transaction Summary
====================================================================================================
Install 33 Package(s)
Upgrade 309 Package(s)
Total download size: 286 M
Is this ok [y/N]:y
アップデートには少し時間がかかりますので、気長に待ちましょ
あ、その間、わたしコーヒー淹れて来るね~♪
アップデート終わりましたよ!
速っ!
2. PHPを導入しよう
2.1. PHPがインストールされているか確認しよう
さて、パッケージのアップデートが終わったところで、PHPの導入から始めていきましょう。
まず、VPSにPHPがインストールされているかどうか確認するには、「php -version」のコマンドを実行します。
まず、VPSにPHPがインストールされているかどうか確認するには、「php -version」のコマンドを実行します。
# php -v でもOKです。
php -version
PHP 5.3.3 (cli) (built: Feb 9 2016 10:36:17)
Copyright (c) 1997-2010 The PHP Group
Zend Engine v2.3.0, Copyright (c) 1998-2010 Zend Technologies
このVPSにインストールされているPHPは5.3だね。
2.2. PHPの動作チェックをしよう
次は、PHPファイルをWWWサーバーのルートディレクトリ(/var/www/html)に置いて、PHPが動作するかどうかチェックしてみましょう。
vi /var/www/html/phpinfo.php
PHPのバージョン情報を表示するには、phpinfo関数を呼び出します。
<?php
phpinfo();
?>
PHPファイルを作成したら、httpdを起動させます。
service httpd start
Apacheを起動したら、早速ブラウザからアクセスしてみましょ
http://[ホスト名]
http://[ホスト名]/phpinfo.php
2.3. PHPをアップデートしよう
確か、KUSANAGIさんで使用しているPHPのバージョンは5.6だよね?
そうですね。なので、PHPを5.6以降にアップデートしていきましょう。
まず、「rpm」コマンドで、yumリポジトリに「Remi」追加します。ちなみに、リポジトリのURLにあるreleaseの後の数字には、Cent OSのメジャーバージョンが入ります。
まず、「rpm」コマンドで、yumリポジトリに「Remi」追加します。ちなみに、リポジトリのURLにあるreleaseの後の数字には、Cent OSのメジャーバージョンが入ります。
# rpm -ivh [リポジトリ名]
rpm -ivh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm
次に、yum installコマンドで、PHPをバージョン5.6にアップデートします。
途中で、ダウンロード及びインストールするかどうかを尋ねられたら、yを入力してEnterキーを押し、インストールします。
途中で、ダウンロード及びインストールするかどうかを尋ねられたら、yを入力してEnterキーを押し、インストールします。
# yum update [パッケージ名]
yum update php --enablerepo=remi-php56,remi
PHPをアップデートしたら、 httpdを再起動します。
service httpd restart
Stopping httpd: [ OK ]
Starting httpd: [ OK ]
WWWサーバーを再起動したら、2.2.で作成したphpinfoのページにアクセスし、PHP5.6にアップデートされたかどうか確認してみましょう。
パッケージをインストール or アップデートしたら、httpdを再起動するのがポイントなのね♪
はい、その通りです!
3. データベースを導入しよう
3.1. MariaDBとMySQL
今度は、MariaDBをインストールしていきましょう。
えっ、MySQLは使わないの!?
確かに、KUSANAGIさんで使用しているデータベースはMariaDBなのだけど・・・。
確かに、KUSANAGIさんで使用しているデータベースはMariaDBなのだけど・・・。
心配は無用ですよ、ミョウガさん。MariaDBはMySQLから派生した、オープンソースのデータベース管理システムですから、互換性はあります。実際にこのサイトのデータベースをMariaDB上にインポートしてみましたが、特に問題なく動作しました。
ちなみにCent OS7では、デフォルトでMariaDBがインストールされていますよ。
ちなみにCent OS7では、デフォルトでMariaDBがインストールされていますよ。
3.2. MySQLをアンインストールしよう
MySQLがインストールされている場合、まずはアンインストールしましょう。
「mysql –version」で、インストールされているMySQLのバージョンを確認します。
「mysql –version」で、インストールされているMySQLのバージョンを確認します。
mysql --version
mysql Ver 14.14 Distrib 5.1.73, for Linux (x86_64) using readline 5.1
「yum remove」コマンドで、MySQLをアンインストールします。途中でパッケージをアンインストールするかどうか尋ねられたら、yを入力してEnterキーを押し、アンインストールします。
# yum remove [アンインストールするパッケージ名]
yum remove mysql-libs
3.3. MariaDBをインストールしよう
では、MariaDBをインストールしましょう。
viでMariaDBのリポジトリ設定ファイルを作成します。
viでMariaDBのリポジトリ設定ファイルを作成します。
vi /etc/yum.repos.d/mariadb.repo
baseurlはhttp://yum.mariadb.org/から環境に合わせて設定します。ここでは、Cent OS6(64ビット)用の最新版のバージョン10.2を指定しています。
[mariadb]
name = MariaDB
baseurl = http://yum.mariadb.org/10.2/centos6-amd64
gpgkey=https://yum.mariadb.org/RPM-GPG-KEY-MariaDB
gpgcheck=1
リポジトリ設定ファイルを作成したら、yum installコマンドでMariaDBをインストールします。
yum install MariaDB-devel MariaDB-client MariaDB-server
インストールが完了したら、Maria DBを起動します。もちろん、httpdの再起動も忘れずにね。
/etc/init.d/mysql start
Starting MySQL. SUCCESS!
3.4. データベースを作成しよう
MariaDBをインストールしたら、データベースの初期設定を行いましょう。
mysql_secure_installation
途中で、現在のrootユーザー(データベースでのrootユーザーです)のパスワードの入力が求められますが、そのままEnterキーを押します。
Enter current password for root (enter for none):
OK, successfully used password, moving on...
次に、rootユーザーの新しいパスワードを設定するかを尋ねられたら、Yと入力してEnterキーを押し、新しいパスワードを2回入力します。
Setting the root password ensures that nobody can log into the MariaDB<br>root user without the proper authorisation.
Set root password? [Y/n] Y
New password:[新しいパスワード]
Re-enter new password:[新しいパスワード(上と同じ)]
Password updated successfully!
Reloading privilege tables..
... Success!
次に、匿名ユーザーを削除するかどうかを尋ねられたら、Yと入力してEnterキーを押します。
By default, a MariaDB installation has an anonymous user, allowing anyone
to log into MariaDB without having to have a user account created for
them. This is intended only for testing, and to make the installation
go a bit smoother. You should remove them before moving into a
production environment.
Remove anonymous users? [Y/n] Y
... Success!
次に、rootユーザーのリモートログインを禁止するかどうかを尋ねられたら、Yと入力してEnterキーを押します。
Normally, root should only be allowed to connect from 'localhost'. This
ensures that someone cannot guess at the root password from the network.
Disallow root login remotely? [Y/n] Y
... Success!
次に、テスト用のデータベースを削除するかどうかを尋ねられたら、Yと入力してEnterキーを押します。
By default, MariaDB comes with a database named 'test' that anyone can
access. This is also intended only for testing, and should be removed
before moving into a production environment.
Remove test database and access to it? [Y/n] Y
- Dropping test database...
... Success!
- Removing privileges on test database...
... Success!
最後に、変更した情報を再読み込むかどうかを尋ねられたら、Yと入力してEnterキーを押します。
Reloading the privilege tables will ensure that all changes made so far
will take effect immediately.
Reload privilege tables now? [Y/n] Y
... Success!
これで、データベースの初期設定は完了です。
3.5. phpMyAdminをインストールしよう
もしかして、MariaDBでもphpMyAdminが利用できるかな?
はい、もちろんです!
yum install phpmyadmin --enablerepo=remi-php56, remi
インストールしたら、viで「phpMyAdmin.conf」を編集しましょう。
vi /etc/httpd/conf.d/phpMyAdmin.conf
# phpMyAdmin - Web based MySQL browser written in php
#
# Allows only localhost by default
#
# But allowing phpMyAdmin to anyone other than localhost should be considered
# dangerous unless properly secured by SSL
Alias /phpMyAdmin /usr/share/phpMyAdmin
Alias /phpmyadmin /usr/share/phpMyAdmin
<Directory /usr/share/phpMyAdmin/>
AddDefaultCharset UTF-8
<IfModule mod_authz_core.c>
# Apache 2.4
<RequireAny>
Require ip 127.0.0.1
Require ip ::1
</RequireAny>
</IfModule>
<IfModule !mod_authz_core.c>
# Apache 2.2
Order Deny,Allow
Deny from All
Allow from 127.0.0.1
Allow from ::1
</IfModule>
</Directory>
...
途中にある、「IfModule mod_authz_core.c / RequireAny」要素の中に「Require ip [アクセスするPCのホスト名]」を、「IfModule !mod_authz_core.c」要素の中に「Allow from [アクセスするPCのホスト名]」を追加します。
# 「IfModule mod_authz_core.c / RequireAny」要素の中に追加します。
Require ip [アクセスするPCのホスト名]
# 「IfModule !mod_authz_core.c」要素の中に追加します。
Allow from [アクセスするPCのホスト名]
[アクセスするPCのホスト名]には、SSH接続した時に表示されるfromの後の文字列(例:192.168.xxx.yyy)が入ります(VPSのホスト名ではないですよ)。IPv4アドレスであれば、最後の4ビットの部分は省略しても大丈夫です。
設定したら、httpdを再起動して、phpMyAdminにアクセスしてみます。
http://[VPSのホスト名]/phpMyAdmin/
phpMyAdminのログインページにアクセスできたら、ユーザー名(root)とパスワードを入力して、ログインしてみましょう。
4. おわりに
今回は、WordPressに必要な環境の準備に、PHP5.6とMariaDB 10.2をインストールしていきました。
次回は、このブログをVPSにアップロードして、動作テストをしていきます。
それでは、See you~☆
次回は、このブログをVPSにアップロードして、動作テストをしていきます。
それでは、See you~☆
参考サイト
- CentOS6.7 64bitのyumリポジトリにRemiを追加 – kakiro-web-カキローウェブ
- MariaDBをCentOS 6にyumでインストールする方法 – 株式会社イー・エージェンシー
- CentOS6.4にMySQLとphpMyadminをインストール – WinRoad徒然草
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