ネームサーバーを変更した時に気を付けたい点

こんにちはー、ニアです。

先月末にサーバー移行してから半月の間、本サイトがTwitterからスパム判定を受けていましたが、本日解除されました。

ところで、サーバー移行時にDNS関係で苦戦したり、移行後の数日間、本サイトにアクセスできない時があったりしたのですが、昨夜のネームサーバーの変更後に発生したトラブルによって、原因が分かりました。

今回は、ネームサーバーを変更した時に気を付けたい点について紹介します。

1. ネームサーバーの変更が反映しても、しばらくは変更前のネームサーバーに設定しているDNSレコードを削除するべからず

結論から先に言うと、ネームサーバーの変更後、digコマンドやnslookupを実行した時、変更後のネームサーバーになっていることを確認したのですが、その時に誤って変更前のネームサーバーに設定しているDNSレコードをすぐに削除してしまったのが原因です。

digコマンドやnslookupでネームサーバーが変更されていることが確認できても、クライアント側や優先DNSサーバーのDNSキャッシュでは、未だ変更前のネームサーバーを参照していることがあります。なので、そのDNSキャッシュに設定された期限が切れるまで、変更前のネームサーバーのDNSレコードを参照できる必要があるのです。

昨夜にネームサーバーをconoha.ioのDNSからお名前.comのDNSに変更したのですが、conoha.io側のDNSレコードを削除してしまったため、翌日の朝に自分のPCから本サイトにアクセスできないトラブルが発生しました。

pingコマンドを実行した時、自分のPCからでは「ホストが見つかりません」というエラーが発生したのに対し、Pingチェックテスト【外部からのping確認】 – CMAN インターネットサービス からでは正しく送受信ができました。

そこで、ipconfigコマンドを使って自分のPCから接続しているルーターのDNSキャッシュを調べてみると、chronoir.netのNSレコードはconoha.ioのDNSを参照していたのです。(Time To Liveの値が23810なので、そのDNSキャッシュはあと6時間半有効ということになります)

ipconfig /displaydns

Windows IP 構成
(中略)

    chronoir.net
    ----------------------------------------
    レコード名 . . . . . . . : chronoir.net
    レコードの種類 . . . . . : 2
    Time To Live  . . . . . .: 23810
    データの長さ . . . . . . : 8
    セクション . . . . . . . : 回答
    NS レコード  . . . . . . : ns-a3.conoha.io


    レコード名 . . . . . . . : chronoir.net
    レコードの種類 . . . . . : 2
    Time To Live  . . . . . .: 23810
    データの長さ . . . . . . : 8
    セクション . . . . . . . : 回答
    NS レコード  . . . . . . : ns-a1.conoha.io


    レコード名 . . . . . . . : chronoir.net
    レコードの種類 . . . . . : 2
    Time To Live  . . . . . .: 23810
    データの長さ . . . . . . : 8
    セクション . . . . . . . : 回答
    NS レコード  . . . . . . : ns-a2.conoha.io
    
(中略)

つまり、「ネームサーバーに問い合わせたが、Aレコードが見つからず、アドレスを解決できなかった」ため、Webサイトにアクセスできなかったのです。

◆ 大雑把なイメージ図

(chronoir.netにリクエストを送る)

Nia-TN-SDfs-smile1.png
chronoir.netにアクセスですね。かしこまっ!

↓(DNSキャッシュを調べる)

Nia-TN-SDfs-normal2.png
DNSキャッシュにはまだ残っているかな?
あ、conoha.ioがあるぞ。そこに問い合わせてみよっと

↓(conoha.ioのDNSに問い合わせ)

Nia-TN-SDfs-panic.png
えっ、Aレコードどころか、DNSレコードが何もない・・・だと・・・!?
(アドレスが解決できない・・・(ぴえん))

(エラー:サーバーが見つかりません)

1.1. 解決方法

conoha.io側のDNSレコードを復元したところ、Webサイトにアクセスできるようになりました。

1.2. サーバー移行後に発生したトラブルの場合

移行後の数日間、本サイトにアクセスできない時があった原因はおそらく、ネームサーバーをExpressWebのDNSからconoha.ioのDNSに変更し、ネームサーバーの変更を確認した後、ExpressWeb側に設定していたDNSレコードを削除してしまったからと考えられます。

2. おわりに

今回は、ネームサーバーを変更した時に気を付けたい点について紹介しました。

先月末から続いた長き修羅場はそろそろ落ち着きそうです。

[END]

参考サイト

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