Chrome OS Flexの開発版を中古のThinkPad X270に入れてみました

こんにちはー、ニアです!

IT系のニュースサイトを見ていたら、GoogleがChrome OS Flexを発表したというニュースが目に入り、現時点で開発版を利用できるとのことなので、早速ThinkPad X270(去年購入した中古PC)に入れてみることにしました。

1. Chrome OS FlexのインストールUSBメモリを作成

まず、Google Chromeに拡張機能「Chromebook リカバリ ユーティリティ」をインストールします。

Chromebookリカバリーユーティリティを開きます。

Chrome OS FlexをインストールするUSBメモリをPCに接続し、「始める」ボタンを押します。

「リストからモデルを選択」を選択します。

メーカーを選択のドロップダウンボックスから「Google Chrome OS Flex」を、製品を選択のドロップダウンボックスから「Chrome OS Flex(Developer-Unstable)」を選択します。

インストール先のUSBを選択します。

「今すぐ作成」ボタンを押すと、Chrome OS FlexのインストールUSBの作成を開始します。

インストール先のUSBメモリ内のデータはすべて削除されます。重要なデータがある場合はあらかじめバックアップしましょう。

Chrome OS Flexのイメージファイルをダウンロードし、USBメモリにインストールされます。

Windowsの場合、USBメモリへの書き込み前にユーザーアカウント制御のポップアップ(Google Chrome)が出ることがあります。

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インストールには少々時間がかかるよ

インストールが完了したら、「完了」ボタンを押して完了です。USBメモリをPCから取り外します。

1.1. Chrome OS FlexをインストールしたUSBメモリを、元のマスストレージに戻すには

Chromebookリカバリーユーティリティの設定にある「リカバリメディアのデータ消去」から、USBメモリ内のChrome OS Flexのイメージを削除できます。

削除後に、USBメモリをマスストレージとして普通にフォーマットして完了です。

2. Chrome OS FlexをThinkPad X270にインストール

2.1. USBメモリから起動&初期設定

Chrome OS FlexをインストールしたUSBメモリをThinkPad X270に接続し、電源を入れて、ブートメニューからUSBメモリを選択します。

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おっ、起動ロゴがCloudReadyからchromeになってるね

以下の画面が表示されたら、言語を変更するために左下にある「English (United States)」をクリックします。

言語とキーボードをドロップダウンボックスから選択して、OKボタンを押します。この辺は前に入れたCloudReadyと同じですね。

「始める」ボタンを押します。

Chrome OS FlexをPCにインストールするか、インストールせずにお試しするかを選択します。今回は少し動作確認してからインストールするので、後者を選択しました。

ネットワークに接続して、「次へ」を押します。

Googleの利用規約を確認し、「同意して続行」ボタンを押します。

Chrome OS Flexを入れるPCの使用者の設定ですが、使用するのは私自身なので、「あなた」の方を選択して、「次へ」ボタンを押します。

Googleアカウントのメールアドレスを入力して「次へ」ボタンを押します。その後にパスワードの入力や2段階認証をしてログインします。

Chromeデバイスの同期、ハードウェアデータの収集、Googleアシスタント、スマートフォンに接続では、必要に応じて設定します。

これで初期設定が完了です。「始める」ボタンを押すとデスクトップに移動します。

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CloudReadyのブラウザはChromiumだったけど、Chrome OS FlexではGoogle Chromeになっているね

2.2. PCにインストール

開発版では動作が安定しない可能性があるので、万一の時にはクリーンインストールしても問題ないPCで試すことを推奨します。

一旦Googleアカウントからログアウトし、下部にある「CloudReadyをインストール」をクリックします。

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CloudReadyでは、デスクトップ右下のメニューにインストールボタンがあったのだけど、Chrome OS Flexではそのボタンがなくて、どこからインストールに進めるか迷ったよ(汗)

インストール画面を表示したら、「CloudReady 2.0をインストール」ボタンを押します。

PCのストレージ内のデータを消去してインストールしてよいか尋ねられるので、問題なければ「インストール」ボタンを押します。

この「インストール」ボタンを押すと、Chrome OS Flexのインストールが始まります。PCのストーレージ内のデータはすべて削除されるので、重要なデータがある場合はあらかじめバックアップしましょう。

インストールには数分〜20分ほどかかります。インストールが完了すると、PCが自動的にシャットダウンするので、USBメモリを取り外します。

PCを再起動すると、最初に起動した時と同じChrome OS Flexの初期設定画面が表示されるので、同じように設定を済ませます。

これで、Chrome OS Flexのインストールは完了です。

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設定項目が追加されたり、変わったところがあったりしたけど、インストール自体は簡単でした

2.3 CPU要件がWindows 11級に厳しい、Chrome OS FlexのLinux開発環境

Chrome OS Flexの設定画面より、「詳細設定」→「デベロッパー」にLinux開発環境のセットアップがあります。

早速セットアップしようとしたのですが、インストールに失敗・・・。再起動してリトライしましたが、結局Linuxをインストールできませんでした。

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ちなみにこの状態で、ターミナルを起動しても、仮想マシンの起動に失敗した旨のエラーメッセージが表示されるだけでした

CloudReadyのとあるコミュニティによると、Chromium OSのバージョン91以降のセキュリティ強化により、SpectreやMeltdownの脆弱性の影響を受けるCPUのPCでLinux開発環境が起動しないようです。

https://neverware.zendesk.com/hc/en-us/community/posts/4407602128531-Error-starting-penguin-container-5-Launching-vmshell-failed-Error-starting-crostini-for-terminal-5

このThinkPad X270は第7世代のCore-i3なので、これに引っかかってしまったのかも・・・。残念。

3. おわりに

今回はChrome OS Flexの開発版を中古のThink Pad X270にインストールしてみました。

安定版が出たら、古いPCを再利用する時にLinuxに加えてChrome OS Flexと選択肢が増えるのはいいですね。

個人的には、Chrome OS FlexのLinux開発環境のCPU要件が緩和されると嬉しいかな。

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